トピックス1
【考察】T+アルビノ
初回は、T+アルビノについて考察をしたいと思います。
右上の個体ですが、「亀紹介ページ」のアイコンの個体と同一で、うちで産まれた
のではなく、USCBレモンアルビノのインボイスネームで輸入されたものです。
ちょっと面白くなりそうな個体でしたので購入をしました。
左下の個体は、うちで産まれたハイイエローアルビノです。
比較をするとこんなに違うのですが、問題は眼の色で、このT+はほぼ黒眼です。
一時期、関西方面では「偽レモン」などと呼ばれて販売されていたそうです。
このT+というのが、非常にややこしい個体で、どこがどう違うのか?と説明を求
められても困るのですが、レモンライムとかキャラメルアルビノと呼ばれている個
体の大元の分類という感じです。
定義については、「用語解説&色変説明シート」を参照していただけましたら幸い
です。
実は話はこれからなのですが、今から遡ること15、16年前に、白い甲のほぼ黒
眼のベビー個体に出会いました。
その当時、アルビノ10匹に2匹しか産まれないと言われていたのですが、同腹
個体?(シブリング?)として、顔や頭まで薄緑の個体が輸入されていました。
その個体を直接見た記憶はおぼろげながらある程度ですが、おそらく今回のこの個体
のようなベビーでした。
その薄緑の個体は購入することはなく、白い甲でほぼ黒眼の個体をヤングアダルト
サイズで購入することになるのですが、その個体は、旧HPに「リューシスティック」
として掲載している個体です。
この上の画像の個体は、実は掲載していませんでした。
なぜ公開をしていなかったのかというと、旧HPを制作する前に★になってしまい
已む無く別の個体(おそらくシブリング)を探し求めて、こちらも無理やり購入して
しまったのです。それが2代目リューシスティックとして旧HPに掲載しています。
どうもこのリューシスティックと相性が合わず、成長させては★にしてしまって
いました。
今回画像を初公開しますが、この個体が初代のリューシスティックです。
甲はレモンライムとよく似ており、気になる眼の色はちょっとわかりづらいですが
「暗葡萄」です。
甲がべっこうのような飴色になり、一部黒化もしていますが、ベビーのときは甲は
白で眼は黒眼でした。
おそらく、自分の記憶では、私が2匹飼育して以来は輸入されていないのでは?
と思います。
(知っている方がいらっしゃいましたら教えてください。)
15、16年前に白い甲の黒眼(暗葡萄)のベビーだった当時の画像は、残念なが
らうちにはなく、記憶にあるのみですが、輸入されないのであればうちでブリード
して出してみようかと思った次第です。
また、以下の画像の個体も委託販売をしてしまったのですが、その後輸入されて
いません。
それがインボイスネーム「パステルゴースト」として輸入された個体です。
この「パステルゴースト」ですがネーミングが悪くて、パステル×ゴーストではなく、 見た目がパステルみたいなカラフルですが、色は抜けているという意味でネーミング をして、それがインボイスネームになって輸入されたようです。
ハープライフ23号の特集では、「シトラスアルビノ」として紹介されています。
何か取り留めのない話になりそうですが、何を言いたいのかというと、すべてこれら
はT+アルビノの一種(種と呼べるかは別問題)とひとくくりで言えるのではないかということと、スーパーハイポとか、レモンライムアルビノ、キャラメルアルビノも
含めてすべて大元は同じでは?ということを今までの研究により考え始めたということなのです。
用語解説のページでも書いていますが、表現形が違うだけで、実は分類は難しいのでは?ということなのです。
レモンライムアルビノとキャラメルアルビノを眼の色が違うということで分類をした
のは、私なのですが、単純にアメリカのインボイスで葡萄眼がレモンライム、赤眼
がキャラメルと呼ばれていたのを見たのがきっかけで、そのように分類しているもの
だと当時思いました。
スーパーハイポとリューシスティックはほぼ黒眼に近い暗葡萄眼のようですが、これもアメリカでは大きなくくりで「ハイポ」(日本で言うハイポとは概念が違う)と呼んでいるという人もいることがわかりました。日本国内で分類をするかは検討が必要です。
しかしながら、最近になりアメリカでも国内でも赤眼のレモンライムも産まれてきて
いるのです。
ですから、眼の色や甲の色だけで一喜一憂に言えないということなのです。
T+アルビノについては、個体差や色の変化も激しくて、パステル表現体も新たに
作出されましたので、これから先も楽しみな種類です。
名前に左右されずその1匹1匹の良さを噛み締めながら飼育・繁殖させるのが良いのではないでしょうか。
※変わった個体を飼育されている方は掲示板にぜひ投稿してください。