プロジェクトAAA公開
プロジェクト名称を「プロジェクトAA」から「プロジェクトAAA」(トリプルエース)に変更しました。
いよいよ「プロジェクトAAA」のその全容をお伝えするときが到来しました。
AAとは通称「アルビノアルバーティス」のイニシャルです。「アルビノアルバーティス」のブリーディングを成功させることこそが「プロジェクトAAA」と言えます。(なぜAAからAAAに変更したのかは次回のブログで解明されます)。
ヘテロからアルビノを採ろうとしているブリーダーさんは、すでにいるようですが、アルビノ同士からアルビノを採ろうとするのは、おそらく国内では初ではないか?と・・・(もしすでにいたらごめんなさい)ずっと公開しないということも選択肢にありましたが、悩んだ末でのブログ公開です。
初めて洋書でその姿を見てから幾年月、いつかは飼育したいと考えていた「アルビノニシキマゲクビガメ」をついにお迎えしました。この洋書を見て、その美しさに衝撃を覚えた記憶があります。
まずは、その洋書(ドイツ語版)の写真を掲載しますのでご覧ください。この洋書はドイツの「アルビノの爬虫類を集めた本」です。20年以上前の古い本なのでもう絶版になっていると思われます。アルビノアカミミガメの写真も同じページに掲載されています。私がおそらく最後に購入した洋書です。大学生のとき、第二外国語としてドイツ語を勉強した経験がありますが正直読めません。そもそもなぜ第二外国語をドイツ語にしたのかというと、単にカメに関する洋書を読みたいという不純(笑)な動機だけでした。せめて本ぐらい読めるように、もう少し勉強しておけばよかったといまさらながらに思います。
ニシキマゲクビガメのノーマル個体は、ポピュラーなオージーショートサイドネックです。オーストラリアだけでなくてニューギニアにも生息しているため、日本にも入荷があります。以前は、その学名(Emydura albertisi)から「アルバーティスマゲクビガメ」と呼ばれていたので「アルビノアルバーティス」「アルビノアルバ」なんて名前が定着していました。今でも私のように長くカメを飼育している人は、旧学名を引用してしまい「アルビノアルバーティス」の呼称をどうしても使ってしまいます。ちなみに現在の学名は、スブグロボーサ(Emydura subglobosa.subglobosa )です。
北半球に生息しているカメは、首を引っ込める潜頸類ですが、南半球に生息しているカメは、首を横に曲げる曲頸類です。ご覧の通り腹甲は鮮やかなサーモンピンク色で彩られています。このカメもノーマル個体は、地味なカメですが、アルビノになると写真のように、それはそれはとても美しいカメです。腹甲のサーモンピンク色が大きな特徴です。随分と久し振りの曲頸類の飼育となりました。実は、数年前に一度このカメを飼育しようと思いましたが、資金が足りなくて用意が出来たときには、タイミング悪く飼育することが出来ませんでした。ですので今回リベンジでの入手となりました。
アルビノ出現からもう20年経過しているようですが、まだ日本に輸入される数は1年間で数匹レベルであり、世界中でもそれほど出回っていないと考えられます。「アルビノアルバーティス」は、EUCB・USCBといるようですが、こちらはUSCBとのことです。EUCBのほうが出回っている感があるかも知れません。しかしながらEUCB・USCBともに毎年コンスタントに輸入される訳でもないようです。それゆえ一時期非常に価格が高騰したときがあります。
写真の個体は、おそらく♂&♀ペアと思われるのですが、まだ確実ではありません。♂&♀もしくは♂&♂という感じです。同じクラッチのようですので同性になってしまう可能性も高いです。もちろんすべてではありません。1匹はかなり尾が太くて長いので♂で間違いなさそうですが・・・もう1匹は尾が短いので♀に見えますが、現状では何とも言い難いです。あともう少し成長すれば、より確実性が増すとは思いますが、♂&♀ペアであることを信じて種親へと育成して行きます。早ければ2~3年後には種親となりますので、万事上手く行けば可愛いベビーをお見せすることもできるでしょう(まあ実際には、そんなに簡単には上手く行きませんけれども)。何とか国内ブリード「アルビノニシキマゲクビガメ」をお披露目できるように頑張りますので応援よろしくお願いします!!